エヴァンゲリオンを見る順番：アニメや劇場版の時系列を解説

エヴァンゲリオン（エヴァ）は、その複雑なストーリーと魅力的なキャラクターで、長年にわたり多くのファンを魅了し続けています。しかし、アニメシリーズ、旧劇場版、新劇場版と、様々な作品が存在するため、「どの順番で見ればいいのか分からない」という声もよく聞かれます。

この記事では、エヴァの各作品を公開順、時系列順、そして初心者にもおすすめの順番でご紹介します。さらに、作品一覧や視聴方法、より深く楽しむためのヒント、よくある質問まで、エヴァの世界を堪能するための情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりの順番でエヴァを楽しめるようになるでしょう。

エヴァンゲリオンとは？今さら聞けない基本を解説

エヴァンゲリオンは、1995年に放送されたテレビアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』から始まった、巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」に乗る少年少女たちの戦いを描いた作品です。使徒と呼ばれる謎の敵との戦闘、主人公たちの葛藤、難解なストーリーが特徴で、アニメ史に残る傑作として知られています。社会現象にもなり、今なお多くのファンに愛されています。

なぜ順番で悩む？複雑なエヴァの作品構成

エヴァンゲリオンの作品構成が複雑なのは、テレビアニメシリーズの放送後、複数の劇場版が制作されたこと、そして新劇場版シリーズとしてリメイク作品が展開されたことが理由です。旧劇場版はテレビアニメの結末を異なる形で描いており、新劇場版はストーリーや設定が一部変更されています。そのため、どの作品から見始めるべきか、どの順番で見るべきか、多くの人が悩んでしまうのです。

エヴァの見る順番：3つのルートを紹介

エヴァンゲリオンを楽しむための見る順番は、大きく分けて3つのルートがあります。

公開順に見る：制作の歴史を追体験

公開順に見ることで、エヴァがどのように制作され、進化してきたのかを追体験できます。制作側の意図や、当時の社会背景なども感じ取れるでしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビアニメと劇場版を公開順に並べると以下のようになります。

テレビアニメシリーズ

1. 新世紀エヴァンゲリオン（1995年 – 1996年）
   • 第1話「使徒、襲来」
   • 第2話「見知らぬ、天井」
   • …
   • 第25話「終わる世界」
   • 第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」

劇場版シリーズ

1. 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生（1997年）
2. 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に（1997年）
3. REVIVAL OF EVANGELION（1998年） – 「シト新生」と「Air/まごころを、君に」を再編集したもの。

新劇場版シリーズ

1. ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序（2007年）
2. ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破（2009年）
3. ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q（2012年）
4. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||（2021年）

これらの順番で視聴することで、エヴァンゲリオンの進化と変遷を楽しむことができます。

時系列順に見る：物語の全体像を把握

時系列順に見ることで、物語の出来事を正確に把握し、キャラクターたちの行動原理を理解しやすくなります。ただし、一部作品では時系列が前後するため、注意が必要です。

『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズを時系列順に並べると、物語の進行とキャラクターの成長が理解しやすくなります。以下に時系列順での視聴順序を示します。

1. 新世紀エヴァンゲリオン

• 第1話「使徒、襲来」
• 第2話「見知らぬ、天井」
• …
• 第24話「最後のシ者」

2. 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生

• 第25話「Air」

3. 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に

• 第26話「まごころを、君に」

4. ヱヴァンゲリヲン新劇場版

• ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
• ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
• ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
• シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

この順番で視聴することで、物語の時間軸に沿った理解が深まり、エヴァンゲリオンの世界観をより楽しむことができます。

おすすめの順番：初心者でも楽しめる最適解

初心者の方には、まず新劇場版シリーズから入るのがおすすめです。新劇場版は、映像が美しく、ストーリーも比較的理解しやすいため、エヴァの世界に入りやすいでしょう。その後、テレビアニメシリーズや旧劇場版を見ることで、より深くエヴァの世界を堪能できます。

エヴァ作品一覧：旧劇、新劇、アニメシリーズを網羅

エヴァンゲリオンの主な作品は以下の通りです。

テレビアニメシリーズ

テレビアニメシリーズは以下の通りです。

新世紀エヴァンゲリオン

全26話。1995年から1996年にかけて放送された、エヴァの原点となる作品です。

旧劇場版シリーズ

旧劇場版アニメシリーズは以下の通りです。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生

1997年公開。テレビアニメ版の再編集と、新作パートで構成されています。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

1997年公開。テレビアニメ版の最終2話を異なる形で描いた作品です。

新劇場版シリーズ

新劇場版シリーズは以下の通りです。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序

2007年公開。テレビアニメ版の第1話から第6話をベースに、新たな要素を加えた作品です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破

2009年公開。テレビアニメ版の第8話から第19話をベースに、大幅な変更を加えた作品です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q

2012年公開。前作から14年後の世界を描いた、完全オリジナルストーリーです。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

2021年公開。新劇場版シリーズの完結編です。

新劇場版だけ見るのはアリ？旧作との違いを解説

新劇場版だけを見るのもアリですが、旧作との違いを知っておくと、より深くエヴァを楽しめます。新劇場版は、映像が美しく、ストーリーも一部変更されていますが、旧作のテーマやメッセージは受け継がれています。旧作を見た上で新劇場版を見ると、キャラクターの解釈や物語の展開に対する理解が深まるでしょう。

視聴方法：エヴァが見れる配信サービス一覧

エヴァンゲリオンは、様々な配信サービスで視聴可能です。

* Amazon Prime Video: 新劇場版シリーズ、旧劇場版シリーズ、テレビアニメシリーズを配信
* Netflix: 新劇場版シリーズ、テレビアニメシリーズを配信
* U-NEXT: 新劇場版シリーズ、旧劇場版シリーズ、テレビアニメシリーズを配信

どのサービスでどの作品が見れるかは、時期によって異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

エヴァをもっと深く楽しむために

エヴァは、難解なストーリーや複雑な設定が特徴です。より深く楽しむためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

難解な用語を理解する

エヴァには、ATフィールド、使徒、人類補完計画など、独特な用語が登場します。これらの用語の意味を理解することで、ストーリーをより深く理解できます。

『新世紀エヴァンゲリオン』には多くの難解な用語が登場します。以下にいくつかの主要な用語を解説します：

ATフィールド（Absolute Terror Field）

• 説明：ATフィールドは、エヴァンゲリオンや使徒が発する防御バリアのようなものです。強力なエネルギーで構成されており、物理的な攻撃を防ぎます。また、「心の壁」とも呼ばれ、人間の精神的な防御機能を象徴しています。

サードインパクト

• 説明：サードインパクトは、物語のクライマックスで発生する大規模な破壊現象であり、人類補完計画の一環として行われます。これによって人類が進化し、新たな存在へと変わることが目指されています。

LCL（Link Connect Liquid）

• 説明：LCLは、エヴァンゲリオンのコックピット内で使われる液体です。操縦者の呼吸を助け、身体とエヴァンゲリオンのシンクロ率を向上させる役割があります。この液体は、生命の源である「原初の海」とも関連しています。

NERV（ネルフ）

• 説明：NERVは、使徒と戦うための組織であり、エヴァンゲリオンの開発や運用を行っています。NERVの司令官は碇ゲンドウであり、物語の中心的な役割を担っています。

MAGIシステム

• 説明：MAGIシステムは、NERV本部に設置されたスーパーコンピューターシステムで、カスパー、バルタザール、メルキオールの三つのユニットで構成されています。それぞれ、計算機科学者である赤木ナオコの三つの人格を反映しています。MAGIは重要な判断を行うために使用されます。

シンクロ率

• 説明：シンクロ率は、エヴァンゲリオンとパイロットの精神的な同期具合を示す指標です。高いシンクロ率はエヴァンゲリオンの制御能力を向上させますが、同時にパイロットに大きな負担をかけることもあります。

使徒（しと）

• 説明：使徒は、エヴァンゲリオンの敵として登場する謎の存在であり、人類の存続を脅かす存在です。各使徒は異なる形状や能力を持ち、物語の進行に重要な役割を果たします。

人類補完計画

• 説明：人類補完計画は、人類が一つの存在として進化し、個々の孤独や絶望から解放されることを目的とした計画です。NERVとその上位組織であるSEELEによって推進されています。

これらの用語は『新世紀エヴァンゲリオン』の世界観を理解するために重要です。

キャラクターの心情を考察する

エヴァのキャラクターたちは、それぞれ複雑な過去や葛藤を抱えています。彼らの行動原理や心情を考察することで、物語のテーマをより深く理解できます。

『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターたちの心情は、物語の進行とともに複雑に変化していきます。それぞれのキャラクターの内面を考察してみましょう。

碇シンジ（いかりしんじ）

シンジは、孤独や自己嫌悪、他者との関係に悩む少年です。父親との疎遠な関係や、エヴァンゲリオンのパイロットとしての重圧から、自己肯定感を失いがちです。しかし、友人や仲間たちとの関係を通じて、自己を見つめ直し成長していく過程が描かれています。

綾波レイ（あやなみれい）

レイは、自分自身の存在意義や人間性について深く悩むキャラクターです。彼女は人間としての感情や経験が乏しく、徐々にシンジとの関係を通じて感情を取り戻していきます。彼女の孤独感と他者との繋がりの希薄さが、物語の中で重要なテーマとなっています。

惣流・アスカ・ラングレー（そうりゅう・アスカ・ラングレー）

アスカは、強い自己肯定感と自信を持ちながらも、内面には自己評価の低さや孤独感を抱えています。母親との複雑な関係や、自分が優秀であることを証明したいという強い欲求が彼女を突き動かします。シンジやレイとの関係を通じて、自分自身と向き合う姿が描かれています。

碇ゲンドウ（いかりげんどう）

ゲンドウは、冷酷で計算高い性格を持ちながらも、内心では妻ユイを失った悲しみと孤独を抱えています。彼の行動の多くは、ユイを取り戻すためのものであり、シンジとの関係は非常に冷たいものとして描かれます。しかし、彼の行動の背後には、息子シンジへの複雑な感情も存在します。

葛城ミサト（かつらぎみさと）

ミサトは、明るく社交的な性格の裏で、父親との関係や使徒襲来によるトラウマを抱えています。彼女の責任感や他者を守りたいという強い意志は、シンジたちへの献身的な態度として現れます。彼女の複雑な感情と成長が物語の中で重要な要素となっています。

渚カヲル（なぎさかおる）

カヲルは、謎めいた存在でありながら、シンジに対して特別な感情を抱いています。彼の穏やかで優しい態度の裏には、使徒としての使命と人間への愛情の葛藤が見え隠れします。彼の存在は、シンジにとっての精神的な支えとなる一方で、大きな試練ともなります。

赤木リツコ（あかぎりつこ）

リツコは、科学者としての冷静な態度を保ちながらも、母親との関係やゲンドウへの複雑な感情を抱えています。彼女の内面には、自己犠牲的な一面と、科学への強い信念が共存しています。彼女の決断と行動が物語の展開に大きな影響を与えます。

これらのキャラクターの心情を理解することで、『新世紀エヴァンゲリオン』の物語がより深く楽しめることでしょう。

考察サイトやSNSを活用する

インターネット上には、エヴァに関する考察サイトやSNSのコミュニティが多数存在します。他のファンの意見や考察を参考にすることで、新たな発見があるかもしれません。

知恵袋でよくある質問：エヴァに関する疑問を解決

エヴァに関する疑問は、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでよく質問されています。

Q. 新旧どっちが面白い？

A. 好みによりますが、旧作は独特の雰囲気やメッセージ性が強く、新劇場版は映像が美しく、ストーリーも比較的理解しやすいです。

Q. どの順番で見ても大丈夫？

A. 基本的にはどの順番で見ても楽しめますが、初心者の方には新劇場版から入るのがおすすめです。

Q. アマプラで見れるエヴァは？

A. Amazon Prime Videoでは、新劇場版シリーズ、旧劇場版シリーズ、テレビアニメシリーズを視聴できます（2024年5月現在）。

ネタバレ注意！エヴァを楽しむ上での注意点

エヴァは、ネタバレを知ってしまうと、面白さが半減してしまう可能性があります。特に、初めて見る場合は、ネタバレ情報を極力避けるようにしましょう。

まとめ：あなたに合った順番でエヴァの世界へ！

エヴァンゲリオンは、複雑な作品構成ですが、様々な楽しみ方ができる奥深い作品です。この記事で紹介した情報を参考に、あなたに合った順番でエヴァの世界を堪能してください。